きづかい通信

2022-06-03
女性でも断熱工事できるの???
テーマ:アクアフォーム

本日は、お客さんからのご要望による丸太の賃挽きを実施。

 

お客さん自身や、当社が製材したあとの乾燥とプレカットを担当する予定のオノダさん(奥州市水沢)からも数名いらっしゃって、「え、賃挽きするだけなのに、オノダさんがわざわざいらっしゃるなんて、賃挽き珍しいことかな」とムダに戸惑ってしまった阿部高志です。

 

オノダさんの工場長もいらっしゃったので、あれやこれやと相談したいことをチラホラお話もさせていただきました。

 

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断熱工事は、女性もできる仕事ですか

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そういえば、数年前、断熱チームの求人情報に女性からお問い合わせをいただいたことがあります。当時は、ウレタンの吹き付けが今より世の中に認知されていなかったので(今でも、家を建てたいという人以外はあまりわからないかと)、グラスウールやスタイロフォームみたいなものの施工イメージだったようで、最終的にご応募いただくまでには至りませんでした。

 

こういう断熱材です(当社施工の現場じゃないけど)。

 

https://www.youtube.com/watch?v=2HyhSgDoMEc&t=133s

リンク

 

さて、結論。

 

この断熱の仕事、女性でもできることは多いです!

 

実際の現場作業の流れに照らし合わせてみます。

 

 

1 安全対策、落下防止措置

 

2階建てで階段が後から取り付けられるところは、2階の床が開いている状態です。そこからの転落防止のために、安全ネット、足場板等の設置します。

 

安全ネットを取り付けるためのフック金具をインパクト(電動ドライバー)を使って梁に取り付け → 足場板の設置(アルミ製なので比較的軽いです) → 足場板の上に合板を乗せて足場板間のスキマをなくす(70cm角くらいの合板がちょっと重いかも) → 安全ネットを各フックにかける。

 

合板を乗せるときだけ力が必要かも。

 

ちなみに、この仕事が現場で一番大事なことです。あと、ヘルメット着用必須です。

 

包み隠さず言いますが、当社でも落下事故が数年前に一度起きています。2階の足場のスキマから1階に落下。足首等の骨折という事態を起こしてしまいました。

 

これが足からではなく、何かの拍子に頭からとか、背中とか腰からとか落ちた時には、本当に取り返しのつかない事態になります。

現場では、この作業を最優先事項として、まず最初に取り掛かることにしています。

 

 

2 施工前の写真撮影

 

すべての現場では、施工前と施工後の写真を撮影して報告書を作成しています。現場によって撮影か所は異なりますが、安全対策を実施完了している写真、壁全体(一面)の遠写・近写などを撮影します。現場撮影向けの「黒板アプリ」で断熱チームのタブレットもしくは自身のスマホで撮影します。

 

力仕事ナッシング。

 

 

3 サッシや玄関、現場にある資材等を養生

 

マスカーとシートを使って養生します。サッシ、ガラス、玄関ドア(あるいは玄関引き戸)、コンセントボックス、通気口、大工さんの工具やこれから使う予定の木材や建材にウレタンがつかないように養生材を使って覆います。

 

また、壁から1mくらいの床面や、屋根の吹付がある場合は、床面すべても養生します。

 

力仕事ナッシング。

 

 

4 吹き付け作業

 

スプレーヤーがスプレーガンで吹き付けします。外にある施工車両からホースを引き込んできて、その先端にガンがついています。ガンやホースの重みをずっと感じながらの作業になるので、力仕事の部類に入ります。短時間であれば、女性でもいけると思いますが。。。

 

個人的には、男性よりも女性の感性が生きる仕事だと思うので、女性スプレーヤーはすごくアリだと思いますが、いかんせんガンとホースの重みがね。。。

 

 

5 削り作業

 

壁面(柱、間柱の面)から室内側に膨らんでいる部分をナイフ等で削ります。ナイフの刃を研磨していれば、そこまで力は必要ないですが、刃の角度や使い方、スポット的に力を入れる必要もちょいちょいあるので、力仕事の部類です。

 

 

6 厚みピンの取り付け、補修

 

各壁面に5本以上、厚みピンをさします(屋根断熱の施工時は、屋根にもさします)。ウレタンが一番薄い部分に差し込んで、指定厚みをクリアしているかどうかをその厚みピンをもって証明します。厚みピンをさして、厚みが足りない場合やスキマがあった場合には缶ウレタンを使って補修します。

 

力仕事ではなく、細かい目配りが必要な仕事です。

 

 

7 清掃、片付け

 

削ったウレタンの端材、養生で使用したマスカーやシート、テープ類をすべて撤去して、ゴミ袋に仕分けをしながら詰めていきます。細かいウレタン等はバキューム(業務用掃除機みたいなもの)を使用して、隅々までゴミをなくします。

 

会社には各現場の施工完了報告書を用意しているので、その用紙に必要項目を記入し、出来上がった報告書を。自分たちの道具、ゴミ袋などもすべてトラックに積み込みます。

 

力仕事ではなく、これも目配り気配りが必要な仕事です。

 

 

8 施工後の写真撮影

 

施工前との比較画像になるので、施工前と同じポジションですべての写真を撮影します。施工前と同様に、黒板アプリでパシャリ。

 

 

9 施工完了報告書のアップ

 

会社には各現場の施工完了報告書を用意しているので、その用紙に必要項目を記入し、出来上がった報告書を写真撮影した上で、専用報告書のQRコードを読み取って、報告書システムに各項目の入力と画像添付を行って送信!

 

できるだけ、その週のうちにアップします。

 

こうしてみると、「4 吹き付け」、「5 削り」以外は力仕事がいらないので女性でも活躍できます。ただし、吹き付けは別にして、削りも若干できるようになると、時間を持て余すことなく早く帰れるようになります。