きづかい通信

2016-04-14
何のための基礎断熱
テーマ:アクアフォーム

こんにちは、全国ウレタンマンの一人、阿部です。

 

先日、K様邸(北上市)にてアクアフォームによる床下の断熱リフォームを行ってきました。

 

機械の不調があり、一日で施工完了ができずK様には大変ご迷惑をおかけいたしました。しかし、「床下の断熱リフォームをやってよかったー!」と自分ながらに思います。

 

というのも、初めて床下に潜って目にした光景に少し驚きました。

 

基礎の立ち上がりに換気口を設けていながら、基礎内側のみに断熱が施工されていました(床下は換気口から出入りする空気と接している状態)。

 

床下には断熱材が一切入っていないため(浴室・洗面脱衣の床下は除く)、これを建てた方はどういう考えで基礎断熱にしたのだろう。。。とアクアフォーム吹付前のチェックをしながら考えていました。

 

ちなみにその基礎断熱も外面に接する基礎部分だけで、内部に枝分かれする基礎には施工されておりませんでした(枝分かれしてから長さ900~1,000mm程度の部分)。

 

おまけに土台と接している基礎が見えているところもいくつかありました。そのため、アクアフォームではまず、「土台と基礎断熱の取り合い部分をしっかり埋めること」を意識しながら施工しました。そのため外周部の土台付近はだいぶモコモコさせちゃいました。

 

また、大引の上に根太がコロガシてあったため、根太間の大引の上にも充填することにも注意しながら施工。

 

間仕切壁の下には気流止めとしてグラスウールを詰めていたようですが、(やはり)隙間が空いていたようで、グラスウールごとアクアフォームで包み始めたら、その床上にある壁と床の取り合い部材に取り付けている巾木の下部からアクアフォームが室内に少し溢れてしまいました。

 

室内に溢れてしまったアクアフォームが固まったあと、K様の目の前でキレイに削り取ることができ事なきを得ましたが、気密がとれていない住まいになってしまっていたということが確認できたのと同時に、アクアフォームがしっかりと隅々まで行きわたっていることも実感できました。

 

また、同じような箇所を施工するときには、室内側に漏れないような吹き方の工夫をすぐさま学ぶことができました。

 

K様邸に同行していたスタッフの千田が、床下点検口にスタイロフォームと気密テープを使いながら工作して断熱気密性の向上を。新人スタッフの小林は吹付作業や養生のサポートを担い、それぞれが気を付けないといけないポイントを学ぶことができたのかなと思います。

 

K様には機械不良でご迷惑をしてしまったのにも関わらず、最後まで終始笑顔で見守っていただき、ありがとうございました。無事に床下で断熱ラインを作ることができました!今度の冬は寒くないはずですよ!